年の瀬が迫ると、急いで購入してさっと玄関に設置するだけで、一気に祝賀のムードが漂う新年の飾り。
そんな手軽な方法でも、風水においては吉と出るものと凶と出るものがあること、意外と知られていません。
あなたの家の玄関に設けたお正月の装飾が、もしかすると福の神の訪問を阻んでしまっているかもしれません。
風水や、伝統的な日本の飾り方を把握していないままでは、もしかしたら大切なことを見逃しているかもしれません。
新年の装飾がどういう意味を持つのか理解し、風水のエネルギーを存分に引き出して、素敵な新年を迎えましょう。
正月飾りを玄関に飾るのNG?
玄関でよく見る新年の飾りといえば、しめ縄や門松があります。
しめ縄をドアに掛けるのは、風水的にはNGとされています。
風水の基礎
風水は、土地のエネルギーのバランスに注目した中国起源の学問です。
この学問は、エネルギーの流れとバランスを重視し、住宅の内装がその住人の精神状態を反映すると考えます。
住環境を整えることで、精神的なバランスも整い、結果として運気が向上すると信じられています。
雑然とした玄関を整え、心地よい空間で新年を迎えることで、心も新たにできそうですね!
新年の意義
新年は、年の初めを祝うための祭りで、新しい年の神々を家に迎え入れる時期です。
12月はその準備のための月とされ、大掃除や飾りつけ、おせち料理の準備などを通じて、年神を歓迎する心を高めていたのです。
しかし、日本の伝統的な新年の飾りと中国の風水の教えとの間で、混乱は生じないのでしょうか?
日本の文化には様々な要素が融合しており、盆踊りやクリスマスのプレゼント交換などがその例です。
最近では、ハロウィンも浸透してきていますね。
正月飾りは神への信仰を示すというより、年末年始の習慣として私たちの日常生活に溶け込んでいます。
新春を祝うしめ縄は、伝統的に門や梁に掛けられていましたが、現代住宅に適した形に進化し、玄関ドアにも簡単に設置できるようになりました。
時代が変わる中で、新年の飾りもその形を変えながら、私たちの生活に定着し続けています。
風水の考えを取り入れながら、正月飾りをさらに魅力的にし、幸せな一年をスタートさせましょう。
正月飾り玄関のドアにつけるとダメな理由は?
風水の観点からは、玄関の入口に正月飾りを設置するのは避けた方が良いとされています。
というのも、一部の信仰では、玄関のドアに正月飾りを飾ると、神様の訪問を妨げると考えられているため注意が必要です。
風水では、玄関ドアは良いエネルギーが家に流れ込む重要な経路とされており、財運や幸福といった吉運がドアを介してもたらされるとされています。
そのため、玄関ドアに何かを掲げることは、これらの良いエネルギーの流れを阻害し、幸運を運ぶ神様が宅内に入ることを妨げると言われています。
災いを避けつつ、恵みをもたらす神々を家に招くためにはどうしたらいいのでしょうか。
風水的にOKな新年の飾り付け方法
風水的にOKな新年の飾り付け方法では、正月飾りを玄関ドア自体には掛けず、その近く、例えばドアの上や横に配することがおすすめされています。
マンションなどで外側に飾ることができない場合は、玄関内や靴箱の上に飾ることで、両方の役割を果たせるとされます。
玄関に単に花を飾るのは風水では好ましくないとされることもありますが、しめ飾りや門松の代わりとして、新年の歓迎の気持ちを表す生き生きとした正月用の生花を飾ることが推奨されています。
風水では生花が環境を浄化し、活力をもたらすとされ、新年の飾り付けには最適です。
では、風水を意識して、どのような花を玄関に飾ればよいのでしょうか。
新年の玄関の装飾において風水で推奨されるポイントは次のとおりです。
- ドライフラワーではなく、新鮮な生花を使用すること。
- 毎日水を取り替えて花瓶を清潔に保つこと。
ドライフラワーは枯れた状態で陰のエネルギーを発し、その場の陽のエネルギーを削減する可能性があるため避けるべきです。
また、水は不純物を蓄積する性質があるため、花瓶の水は常に清潔に保つ必要があります。
玄関の飾り付けは、風水の観点から考えると以下の点に注意することで、その効果を最大限に高めることができます。
- 靴はすぐに片付け、下駄箱を常に清潔に保つ。
- 散らかっている物は気の流れを妨げるので、不要な物は整理してスペースを確保する。
- 使わない靴や壊れた傘などの不用品は、負のエネルギーの源となるので、速やかに処分する。
- 家の表札や名前がはっきりしていないと、運気が逃げる可能性があるので、はっきりと表示する。
- 玄関と向かい合って鏡や窓がある場合、良い気が逃げないよう、配置を変えたり、カーテンや暖簾で調整する。
- 生ゴミやリサイクル品はすぐに処分し、湿気や悪い気を溜め込まないようにする。
さらに、新年の飾り付けについての基本情報としては、伝統に従えば12月13日の「正月事始め」以降に飾り付けを始めます。
多くの家庭ではクリスマスが終わった後の12月26日頃から準備を始めます。
特に12月28日(末広がりで縁起が良いとされる)や30日(区切りが良いとされる)に飾り付けをすることが縁起が良いとされています。
一方、29日(「苦」を連想させるため)や31日(一夜限りの意味や不吉な連想を避けるため)は避ける傾向にあります。
飾り付けをどれくらい続けるかについては、伝統的には1月15日までとされていますが、最近では1月7日頃に片付ける家庭が増えています。
正月飾りの処分方法
新年の玄関装飾を取り除く際には、単に捨てるのではなく、適切な処分方法を選ぶことが推奨されています。
地域の神社や寺で行われる伝統的な「どんど焼き」への奉納が適切な処理方法の一つです。
どんど焼きでは、古いお守りや正月飾りなどを集めて燃やし、新年の清々しいスタートを象徴として浄化します。
多くの場所では1月15日頃に行われるため、それまでに持ち寄ることが望ましいでしょう。
ただし、行われる日は地域によって異なる場合があるので、事前に確認することが大切です。
また、どんど焼きで立ち昇る煙は年神様を天へと送り返す役割を持ち、煙に願いを込める風習もあります。
焚き上げ後に残る灰は、幸運をもたらすとされており、庭に撒くのが一般的です。
どんど焼きに間に合わない場合でも、多くの神社仏閣では後日でも受け付けているので相談してみると良いでしょう。
自宅に庭がある場合は、土地を塩やお神酒で浄化した後、そこで正月飾りを燃やすことができます。
燃やすことが困難な場合は、塩で清めた後、新聞紙に包んでゴミとして出す方法もあります。
まとめ
今回は「正月飾りを玄関へ飾ると風水的にNG?正しい飾り方をまとめ!」と題してお送りしました。
風水的に正月飾りは、玄関ドア自体には掛けずドアの上や横に配することがおすすめされています。
玄関の新年の装飾は風水に則って行うことで、運気を向上させることができます。
生花の使用、水を毎日取り換えること、玄関をきれいに保つことはとても大切です。
風水は、日常生活に取り入れることで、徐々に環境を整え結果をもたらします。
新年の装飾だけでなく、年間を通じての断捨離や清掃を行い、穏やかな環境を保つことがおすすめです。